吉祥寺 美容師 松岡です。
今日、後輩の練習を見ていて感じたこと。
後輩カットモデルさんを切る。
カットの前にカウンセリングしてそのイメージを後輩に教えてもらう。
後輩
『前下がりのボブにしたいそうです』
松岡
『なんで前下がりにしたいんだろう?』
後輩
『………』
という事がありました。
モデルさんから『前下がりのボブにして欲しい』とオーダーを受けて、後輩は前下がりのボブに切ろうと思った。
それはいいと思う。
けど、『なんで?』前下がりのボブにしたいんだろう?と僕は思った。
よくよく聞くと、
・凄く短くしたいわけではない
・しかし、後ろは肩に当たってハネるのが嫌だ
・クセがあるので段は入れたくない
これを集約した答えが
『前下がりのボブにしたい』
だったのだ。
しかし、このバックボーンをモデルさんの口から引き出せたら一番大切な事は何かわかってくる。
『髪がまとまってほしい』だ。
もちろん、最初のカウンセリングだけで長さを確認して前下がりのボブにしても結果は対して変わらないかもしれない。
しかし、髪を切られる人のその『ちょっと』裏側をキチンとキャッチ出来るかが1番大切なんだと思う。
自分も全然まだまだ出来てないんだが、その奥にある“願い”“悩み”“願望”をいかに感じ取れるかが美容師としての醍醐味であり、やりがいなのだと思う。
どんなにInstagramにカッコイイ髪型あげても、ブログのPV数をあげても“ソレ”が伴わないと美容師としてはダメなんだと、深く自分に戒める出来事でした。
結局、後輩は僕の“ソコ”へのツッコミを受けてモデルさんとよく話し、本当の希望を理解して共有してカットをしたので多少時間はかかりましたが、僕が切るのとそんな変わらないキレイで自宅でもやりさすそうな可愛いボブを切っていました。
やはり、技術の前に精神だなと思わせられました。
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